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業務用エアコンがエラーコードで止まる!麻生電設がよく見る現場での故障
目次
真夏のエアコン故障は1日で数十万円の機会損失に
7月、8月の福岡で、ランチタイム直前に業務用エアコンが止まったらどうなるか。ご経験のある飲食店オーナー様なら、想像するだけで背筋が冷えるはずです。
実際、福岡市内・北九州エリアでも、夏場に「エアコンが効かない」「エラーが出てリモコンが点滅している」「天井から水がポタポタ落ちてきた」というご相談が一気に増えます。
業務用エアコンは、店舗の売上を支えるインフラそのものです。止まれば、お客様は別のお店へ流れます。スタッフは熱中症のリスクにさらされます。そして復旧が遅れれば遅れるほど、損失は積み上がっていきます。
今回は、業務用エアコンの修理現場で実際によく出会う「夏のトラブル」についてお話ししたいと思います。
エラーコードは「エアコンが自分で出しているSOS」
業務用エアコンのリモコンに、ある日突然「A3」「U0」「U4」といった英数字が表示されて運転が止まる。
このエラーコードは、エアコンが自分で異常を検知して「ここがおかしいですよ」と教えてくれているサインです。
エラーコードは機械内部のどこに問題があるかを細かく知らせてくれます。
ただお客様は、
「エラーコード何が起きているのか正直よく分からない」
「とりあえずブレーカーを落として入れ直したら動いたから、そのまま使っている」
とよく言われます。気持ちはよくわかります。難しい用語ばかりで、調べる気にもなりませんよね。
しかし、リセットすれば一時的に動くというのは、痛み止めを飲んで痛みを忘れているのと同じで、根本の問題は残ったままです。
そして再発が「一番動いてほしい真夏の繁忙時間帯」という最悪のタイミングで来ることも、よくあるんです。
さらに運転するとすぐにエラーコードが出る、ブレーカーが落ちる、といった症状も同じく調査が必要な状態です。表面的には「冷えない」という同じ症状でも、原因はガス不足、部品不良、電気系統の異常、室外機側のトラブルなどさまざまです。
エラーコードで多い「A3」―「水詰まり」
業務用エアコンで一番よく出るエラーコードは、例えばダイキン製でいうと「A3」。他メーカーでも表記は違いますが、意味はほぼ共通で、ひとことで言うと「水が詰まっている」というサインです。
エアコンが冷房運転をしているとき、機械の内部では空気を冷やす過程でどんどん結露水が発生しています。コップに冷たい水を入れると外側に水滴がつく、あの現象が、エアコンの中ではもっと大規模に起きていると思ってください。
その結露水を受け止める「ドレンパン」という小さな皿が室内機の中にあり、そこに溜まった水を「ドレンアップモーター」という4センチほどの小さなモーターがかき上げて、外へ排水します。
問題は、このドレンパンに少しずつホコリが溜まっていくこと。つまり排水経路のどこかで、ホコリと水が固まって詰まりが発生するのです。
さらにモーターのインペラー(羽根の部分)にもホコリが絡みつき、水をうまくかき上げられなくなる。そうしてドレンパンに水がどんどん溜まり、最後はあふれて「A3」エラーで停止、あるいは天井から水漏れ、という結末になります。
ここでひとつ、現場で本当によく聞くフレーズがあります。
「去年までは何ともなかったのに、今年に入ってから急に水漏れし始めたんですよ」
これは偶然ではありません。ホコリの蓄積は何年もかけてジワジワ進行していて、ある年とうとう限界に達した――それがちょうど「今年」だった、という話なのです。
逆に言えば定期的にドレンパンを清掃していれば、このエラーの多くは防げます。業務用エアコンに「メンテナンスが大事」と言われるのは、こういう地味な理由からです。
「冷えない」と感じたら、ガスかもしれない―U0エラー
もうひとつ、夏場によく出会うのが「U0」エラーです。意味は「冷媒系統の異常」、つまり冷媒ガスが足りなくなっている状態です。
業務用エアコンは、内部を循環している冷媒ガスがあって初めて空気を冷やせます。このガスが何らかの理由で抜けていると、エアコン自体は動いているのに、いくら待っても冷風が出てこないという現象が起きます。
「電源は入る。風は出る。でも冷えない」
これがU0のおおまかな特徴です。
ガスが抜ける原因はいろいろありますが、多いのは配管の接続部からの微細な漏れや、配管そのものの経年劣化です。中には、設置工事の段階での加工不良が、何年もかけてゆっくりガスを漏らしていた、というケースもあります。
ガスを補充すれば一時的に動くようになりますが、漏れている場所を特定しないままだと、また数ヶ月で同じ状態になります。
「冷えない」というのは、エアコンが手抜きをしているのではなく、燃料が切れているような状態とイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。
現在、冷媒ガスは中東情勢などの影響もあり、価格が大きく上がっています。そのため以前と同じようなガス充填作業でも、費用感が変わってきています。
麻生電設で対応する冷媒ガスは、主に以下の種類です。
- R32
- R410
- R22
冷媒ガスの充填費用は、ガスの種類と充填量によって変動します。昨年度の充填量をもとにした平均価格では、概ね30,000円〜90,000円ほどになるケースが多くありました。
ただし、ここで必ず知っておいていただきたいことがあります。
冷媒ガスの充填は、あくまでもその場しのぎの緊急対応です。
1年ほど持つこともあれば、漏れ方によっては1日でまた抜けてしまうこともあります。
つまり、ガスを入れれば必ず安心、というわけではありません。
ガス漏れの場所や機械の状態によっては、本格的な修理や部品交換が必要になることもあります。
だからこそ、ガス充填だけで済ませるか、本格修理まで進めるかは、現場調査の結果を見ながら慎重に判断する必要があります。
エラーコードが出たら、まずやってほしいこと
もし業務用エアコンが止まって、リモコンに英数字が出ていたら、ぜひやっていただきたいことがあります。
それは、そのコードを写真に撮るか、メモしておくことです。
「A3」「U0」「U4」「E3」――この英数字は、機械からのSOSサインそのものです。業者に連絡される前にこれを控えておくと、現場に伺う前の段階で原因の見当がつき、必要な工具や部品の準備ができます。
逆に言えば、リセットで一度消えてしまうと、現場でもう一度症状が再現するまで原因が読み取れなくなることもあります。「ちょっと変だな」と思った瞬間が、いちばん原因を特定しやすいタイミングです。
業務用エアコン故障のポイント賃貸のお店の場合は、屋上の鍵の確認を
これは修理を急ぐ場面で本当によくある話なのですが、賃貸物件や居抜き店舗でご商売をされている場合、業務用エアコンの室外機がビルの屋上にあることが多くあります。
そしてその屋上の鍵は、たいてい大家さんか不動産管理会社が持っています。
修理業者が現場に駆けつけても、鍵が手配できていなければ屋上に上がれず、室外機を点検できません。急いで来てもらっても、結局その日は何もできずに帰る――というケースが、毎年けっこうな数で発生します。
もうひとつ、これも事前に決めておくとスムーズなのが、修理費用を大家さんと入居者さんのどちらが負担するか。ここを曖昧にしたまま依頼を進めると、後から「聞いていない」と揉めがちです。
賃貸店舗やテナントでご依頼いただく場合、調査費用・修理費用は、ご依頼いただいた方からの現金お支払いのみとなります。
業務用エアコンの所有者が大家さんや管理会社である場合もありますので、必ず事前に費用負担についてご確認のうえ、ご依頼ください。
また室外機がビルの屋上に設置されている場合は、点検のために屋上へ上がる必要があります。
その際、屋上の鍵がなければ調査や修理ができません。
ご依頼前に、屋上の鍵を借りられる状態かどうかも必ずご確認ください。
夏場の慌てた状況だからこそ、調子がおかしいかも、と思った段階で、
- 屋上の鍵は、いざというときに借りられる状態か
- 調査費用・修理費用の負担は、誰が持つのか
- 依頼者が現金で支払いできる状態か
この3点を、大家さん・管理会社と一度話しておかれることをおすすめします。
エアコンはだんだん壊れていきます。
業務用エアコンの故障は、ある日突然起きているように見えて、実はそうではありません。ホコリは少しずつ溜まり、ガスは少しずつ抜け、部品は少しずつ消耗していく。そして、ちょうど一番動いてほしい真夏の昼に、限界が来る。
だからこそ、
- リモコンにエラーコードが表示された
- なんだか効きが弱い気がする
- 室内機のあたりから水が落ちてきた
- 異音や異臭がする
- ここ数年、一度もメンテナンスしていない
こうした小さなサインに気づいた段階で、早めに見てもらうのが、結局のところいちばんコストを抑えられる選択になります。コンプレッサーまで故障してしまうと、修理費が一気に跳ね上がり、機種によっては買い替えのほうが安いということにもなりかねません。
こんな症状が出たら、すぐにご連絡を
最後に、業務用エアコンで「これは早めに専門業者を呼んだほうがいい」というサインをまとめます。
リモコンにエラーコードが表示されている(メーカーや機種で番号は異なりますが、エラーが出た時点で機械からのSOSサインです)
エアコンが効かない(冷えない・温まらない)
天井や室内機の周辺から水漏れしている
異音、異臭がする
ここ数年、一度もメンテナンスをしていない
特にエラーコードは、放っておくと故障が大きくなり、最終的にコンプレッサー交換などの高額修理につながることがあります。「ちょっと変だな」の段階でご連絡いただくのが、結果的に一番コストを抑えられる選択です。
福岡の業務用エアコンなら、麻生電設へ
夏は、毎年必ず来ます。そして毎年、必ずどこかのお店でエアコンが止まります。
その「いざ」というときに、すぐに駆けつけられる地元の専門業者を、ひとつ知っておいてください。ご相談・お見積もりのお電話、お待ちしています。
料金は「先に明確に」お伝えします
「来てもらったら、いくら請求されるかわからない」
これも、お客様が業者選びで一番不安に感じる点です。
麻生電設では、業務用エアコンの調査・診断・お見積り費用として、税込26,500円を頂戴しています。
※閉店後などの夜間対応については、別途費用となります。
なぜ最初に費用が発生するかというと、業務用エアコンの故障原因は、機械を開けて中を診断しないと特定できないからです。逆に言えば、この診断費の中で、現状をきちんと見極め、必要な修理内容と費用をきちんとお見積もりとしてご提示します。
- 冷媒ガスの充填だけで動くケースもあります(その場合は別途3万円〜9万円規模のご案内になることがあります)
- 部品交換が必要なケースは、別途お見積もりをお出しします
- 応急運転(仮運転)で営業を継続いただきながら、後日本格修理という段取りも可能です
調査の結果、ガス圧が規定量まであり、部品交換などの修理が必要と判断した場合は、スピード感を持って別途お見積りをご案内します。
また調査の結果、冷媒ガス不足と判断され、緊急対応が必要な場合は、その場で規定量まで冷媒ガスを充填することも可能です。
※ただし冷媒ガスの充填は根本修理ではなく、緊急的な応急対応となります。
麻生電設では、福岡全域・北九州エリアで業務用エアコンの修理・診断に対応しています。夜間のご相談もお気軽にどうぞ。