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エアコン設置からの思わぬ相談:正義の電気工事
先日、あるお客様からエアコン設置のために専用コンセントを取り付けてほしいとの依頼を受けました。
現地調査から見積り、そして施工まで一連の作業を終えた後のことです。
作業が終わったにもかかわらず、なにやら話したそうな表情で私に声をかけてきました。
このお宅は県道沿いにあり、玄関前にはジュースの自動販売機が5台設置されています。驚いたことに、毎日の補充作業はこのご主人の日課だそうです。
そこでご主人は、長年抱えていた悩みを打ち明けました。
「麻生さんなら信用できそうだから、相談したいことがある」と。
なんと、その自動販売機の電気代がゼロだと言うのです。
数年前、知り合いの電気工事業者が電気メーターの頭から勝手に電気を引っ張ってしまったため、メーターが回らなくなったそうです。その時は知人の善意によるものでしたが、ご主人は罪悪感に苛まれ、元に戻したいと考えていました。
れっきとした盗電でしょ。
しかし、他の電気工事業者には相談できず、困り果てていたのです。
「麻生さん、これを直してくれないか?」
一旦配線を調査したところ、巧妙に隠された場所で電気が引き出されていることを確認しました。私はご主人にそのことを説明し、違法な配線を切断し、適切な場所に繋ぎ直しました。
長年悩んできたご主人の顔はみるみる明るくなり、「麻生電設さん、今日来てくれて本当にありがとう。これで今日から安心して眠れます」と感謝の言葉をいただきました。
この経験を通じて、正しいことをすることの大切さと、お客様との信頼関係の重要性を改めて感じました。私たち電気工事業者は、ただ技術を提供するだけでなく、お客様の安心と信頼を守る存在でありたいと心から思います。