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テレビ視聴はアンテナ設置の方がお得?ケーブルテレビとの費用差をわかりやすく比較
今はスマートフォンやタブレットが広く普及し、誰でも簡単に動画を楽しめる時代になりました。
それでも、家族みんなでテレビの前に集まり、同じ番組を一緒に観る時間は特別なひととき。
最近、「ケーブルテレビからアンテナ受信に切り替えたい」というご相談が増えています。
実は長い目で見るとアンテナを設置した方が、ケーブルテレビよりもお得になることも多いんです。
そこで今回は、TVアンテナ設置とケーブルテレビの費用を比べて、どのくらい違いが出るのかをわかりやすくご説明しようと思います。
目次
はじめに:新築時こそ見直したい「テレビの受信方法」

テレビのアンテナをどうするか考える機会は、自宅を新築したり、引っ越しをしたりするときくらいですよね。
特に新築の場合、困っていなければ何となくで受信方法を決めてしまいがちです。
でも何となく選んだ方法が原因で、コストが増えてしまうとしたら、もったいないと思いませんか?
新築のタイミングこそ、テレビの受信方法をしっかり考えるチャンスです。
住みはじめてから後悔しないように、アンテナ受信とケーブルテレビの両方をよく検討してみませんか?
テレビの受信方法は主に2種類

テレビを視聴する方法は、「TVアンテナ受信」と「ケーブルテレビ」の2つ。
まずはこの2つの違いについて、簡単に説明します。
TVアンテナ受信
TVアンテナを屋根などに設置し、地上デジタル放送(地デジ)を受信する方法です。
設置の際は初期費用が必要ですが、一度アンテナを取り付けてしまえば、その後は地デジ放送を無料で観ることができます。
BS放送などを視聴したい場合は、別途BS/CSアンテナの設置が必要です。
ケーブルテレビ
ケーブルテレビは、専用ケーブルを使って地デジやBS放送などの番組を受信する方法です。
地域情報チャンネルなどの独自番組もあるため、地域の情報を知りたい方におすすめです。
ただし、視聴するには契約が必要で、毎月の利用料金も発生します。
ケーブルテレビを選ぶきっかけと背景
新築住宅でケーブルテレビが選ばれることが多いのは、ハウスメーカーや工務店の提案プランにケーブルテレビの契約が含まれているケースが多いから。
また「このエリアは電波が弱いから、ケーブルの方が安心です」と案内されることもあります。
確かに、電波が極端に弱い場所ではケーブルテレビの方が安定しますが、ほとんどの住宅地では問題なく受信できることが多いです。
実際「最初からアンテナを設置すればよかった」と後悔し、あとでアンテナ設置を依頼される方もいます。
ケーブルテレビの魅力と注意点

ここで一度、ケーブルテレビの魅力と注意点について整理していきましょう。
魅力
ケーブルテレビの魅力は、主に次の3つです。
- 電波が弱い地域でも安定してテレビを視聴できる
- 地域限定チャンネルや専門番組が豊富
- ネットとセット契約で割安になるプランもある
TVアンテナの場合、設置場所や方角によって電波の受信状況が変わります。
一方、ケーブルテレビはケーブル経由で直接電波を受信するので、安定して番組を視聴できます。
通常の地デジよりもさらにローカルな番組やスポーツ中継も楽しめる点や、ネットとまとめて契約できるプランがある点も魅力です。
注意点
魅力が多い一方で、ケーブルテレビには次の3つの注意点もあります。
- 毎月の利用料が発生
- 契約期間中の解約や乗り換えがしづらい
- 地デジだけ観たい人は割高になりやすい
地デジ放送は無料で視聴できるため、TVアンテナを設置して以降は視聴料がかかりません。
しかし、ケーブルテレビは毎月の利用料が必要で、しかも契約期間中は解約や他社への乗り換えもしにくいことがあります。
地デジだけ観たい場合は割高になることも多いので注意が必要です。
実際に比べてみよう!ケーブルテレビとTVアンテナの費用比較

では、TVアンテナを設置した場合とケーブルテレビを利用した場合、それぞれどのくらい費用が違うのかを見てみましょう。
ケーブルテレビとTVアンテナの初期費用・月額費用・5年間利用した場合の総費用を、以下にまとめました。
※ケーブルテレビの料金は大分県内の事業者を参考にしています。
| ケーブルテレビ(※) | TVアンテナ(八木式アンテナ) | |
| 初期費用 | 4万3,000円(税込) | 4万円~8万円
※BS/CSアンテナ追加の場合は、+1万円~2万円 |
| 月額費用 | 3,190円(税込) | 0円 |
| 5年間経過後の総費用 | 23万4,400円 | 4万円~8万円
※BS/CSアンテナ追加の場合は、5万円~10万円 |
※参考|テレビ九州(新規+STBの同時申込・STBデジタルBSコース)
初期費用だけで見れば大きな差はありません。しかし、ケーブルテレビは月額料金が必要になりますが、TVアンテナは設置後の費用がかからないんです。
5年経過後には大幅な金額の差が出ていることからも、長く使い続けるほどに、TVアンテナの方がコスト面で優れているのがわかりますね。
TVアンテナ設置がおすすめなのはこんな人
長く使い続けるほどにお得になるTVアンテナは、以下のような方に特におすすめです。
持ち家でしばらく転居の予定がない
アンテナ設置に必要なのは、工事費を含む初期費用のみ。
一度取り付けてしまえばその後は無料でテレビを視聴できるため、持ち家で転居の予定がない方には特におすすめです。
特に新築時にアンテナを設置すれば、長期で見た場合のランニングコストがゼロになるのが魅力です。
電波の受信環境が比較的安定している
電波の受信環境が安定している地域なら、アンテナだけでも快適にテレビを視聴できます。
もし電波が不安定な場合でも、設置場所や方角を変更したり、専用のブースターを取り付けたりすると受信環境がよくなることがあるので、専門業者に相談しましょう。
月々のテレビ視聴コストを抑えたい
一度アンテナを設置すれば月額料金が不要になるため、とにかく毎月のコストを抑えたい方にも、アンテナ設置は向いています。
費用の比較表で示した通り、長く使い続けるほどにお得になるアンテナ設置をぜひ検討してみましょう。
シンプルに地デジ・BSだけで充分
チャンネル数が多いのはケーブルテレビの魅力ですが、地デジやBSが見られれば充分という方にとっては、月々の余分な支出になります。
このような方には、ケーブルテレビよりもアンテナ設置が最適です。
ケーブルからアンテナへの乗り換えも増加中!

「ハウスメーカーに勧められてケーブルテレビにしたけれど、毎月の料金がもったいない」そんな理由でTVアンテナに乗り換える方も、実は結構多いんです。
「アンテナに変えてもきちんと電波を受信できるのか不安」という方は、設置前に電波測定を依頼するのがおすすめです。
電波測定をすれば、アンテナで問題なく受信できるかどうかが、すぐに確認できますよ。
また、「魚の骨のようなアンテナは、見た目が気になる」という方には、スタイリッシュな「デザインアンテナ」や「ユニコーンアンテナ」もあります。
一見するとアンテナとは思えないようなスタイリッシュさで、今どきのおしゃれな住宅にも馴染みます。
外観にこだわりたい方に、ぴったりのアンテナです。
まとめ:長い目で見るとTVアンテナ設置がコスパ良し
ケーブルテレビはネットとまとめて契約できるプランもあって便利ですが、長い目で見るとTVアンテナ設置の方がコストを抑えられます。
特に新築時にアンテナを設置すれば初期費用だけで済み、その後の負担がかかりません。
ハウスメーカーや工務店から提案される場合も、すぐに決めず、ぜひ一度ご自身で比べて検討してみてください。