TOP - 現場コラム 一覧 - 住宅の設備にはどんなものがある?快適に暮らすためのポイントを詳しく紹介

住まいの快適さを考える上で、忘れてはいけないのが「住宅設備」の大切さです。水回りの配管や電気の配線、空調やインターネット環境など。目に見えない部分の多い住宅設備にこそ、快適な暮らしに欠かせない、大切な機能がつまっています。

 

新築やリフォームを検討中の方にとっても、どの種類の住宅設備を、どこに設置するかは悩みやすい部分でしょう。今回は住宅設備の種類をはじめ、使いやすく配置するためのポイントや長く快適に住み続けるための工夫について、詳しく解説します。

住宅設備の主な種類

住宅設備は、大きく次の4つの種類に分けられます。

 

  • 給排水衛生設備:キッチン、浴室、トイレ、配管など
  • 電気設備:照明、コンセント、インターホン、防犯カメラなど
  • 空調設備:エアコン、換気扇、浴室換気暖房乾燥機など
  • インターネット設備:Wi-Fi、LAN配線など

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

給排水衛生設備

給排水衛生設備とは、キッチンやお風呂・洗面・トイレといった水回りの「衛生設備」と、配管や器具を含む「給排水設備」の総称のこと。特に水回りは日常的に目にするため、「住宅設備」と聞いて、この給排水衛生設備が連想されることも多いです。

電気設備

電気設備とは、分電盤やコンセントといった電気を使うために必要な設備をはじめ、照明やインターホン・テレビアンテナ・防犯カメラなど、電気を動力源にする設備のこと分電盤やコンセント、照明はほぼすべての住宅に備わっていますが、インターホンや防犯カメラなどは、家庭によって使用状況が異なります。

空調設備

空調設備とは、エアコンや換気扇・浴室換気暖房乾燥機など、住まいに取り付ける空調システムのこと。最近では住宅の気密性を高めるために、空調設備の機能は大幅に進化。「24時間換気システム」や、外気温の影響を受けにくい「熱交換システム」など、住まいの快適さを追求した換気扇の普及も進んでいます。

インターネット設備

インターネット設備は、Wi-FiやLAN配線など、自宅で快適にインターネットを使うために欠かせない設備です。インターネットは、今や日常生活を送る上での必須設備のため、忘れずに検討しておきましょう。

 

家庭内でのWi-Fiルータの設置場所についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。

住宅の快適さを変える設備のポイント

快適な住まいを叶えるために欠かせない住宅設備は、少しの工夫でより日常にフィットした使い方ができます。新築やリフォームで配置を考えるときに、意識したい3つのポイントを見ていきましょう。

生活動線を意識して配置する

インターホンや空調システムといった電気設備の多くは、壁にリモコンを設置します。給湯器や防犯システムといった使用頻度の高い設備を効率良く使うなら、リビングやダイニングといった生活動線の中にリモコンを配置するのが効果的。使用頻度が高い設備ほど、住まいの中で人がどのように動くかを考えて、リモコンを配置してみましょう。

家電の数を考えてコンセントの位置を決める

住宅設備の中でも、使いやすさを特に感じやすいのがコンセントの位置です。キッチン周りの調理家電はもちろん、掃除機やテレビの配置場所など。コンセントの位置によって置ける家電の数や配置場所も変わってきます。

 

ロボット掃除機など定期的な充電が必要なものは専用のコンセントを用意し、充電ポートをつくっておくのも、住まいの機能性を高めるポイントです。

目立たない場所に設置する

住宅設備は暮らしに欠かせないものですが、「生活感が出てしまって気になる」と感じる方もいます。生活感が気になる場合は、エアコンなどの空調設備を壁や天井に埋め込むビルトインタイプにするのもおすすめです。

 

すっきりとした印象を叶えるビルトインタイプは、スペースの確保や専門的な工事が必要になります。設置を希望する場合は、早めに担当者に伝えておくとよいでしょう。

住宅の設備で住まいの省エネ性は変わる?

近年、エネルギー消費量を抑える省エネ住宅への関心が高まり、住まいの省エネ性に配慮した住宅設備や建材が多く登場しています。住まいの省エネ性を高めるなら、日常的に使用する設備も省エネに優れたものを選んでいきましょう。

 

住まいの省エネ性を高める設備としては、以下が例としてあげられます。

 

  • 冷暖房コストを抑える「熱交換器システム」
  • 光熱費を抑える「LED照明」や「人感センサー付き照明」

 

熱交換器システムとは、部屋から出される排気から熱を回収し、給気に移して再び利用できるようにした換気システムのこと。外気温の影響を受けにくくなるので、暑い夏や寒い冬も室温を一定に保ちやすくなり、冷暖房コストを抑えられます。

省エネに挑戦しやすいのは住宅の電気設備

空調設備から住まいの省エネ性を高めるなら、窓の断熱も意識したい部分です。

 

YKK AP(※1)によると、住宅の中でも外気温の影響を受けやすいのは「窓」。一般的なアルミフレームを使ったサッシの場合で、夏は全体の68%の熱が窓を通して侵入し、冬は約50%の熱が窓を通して室内の熱が外に出てしまいます。

 

空調設備と窓の断熱はセットで考えるとより効果的ですが、どちらも変えるのは大変…という方は、ぜひ電気設備を省エネ性能の高いものに交換してみましょう。

 

資源エネルギー庁(※2)によると、家庭における1日の電力消費割合のうち、照明が占めるのは全体のおよそ9.3~9.6%。照明は電気設備の中でも、手軽に交換しやすい部分です。省エネ効果の高いLED照明に付け替えれば、負担や手間も抑えつつ省エネに貢献できるでしょう。

 

参考

※1 YKK AP「窓の教科書|暑さや寒さをやわらげる”断熱窓”」

※2 経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト|家庭でできる省エネ」

長く住み続けるために考えたい住宅の電気設備

愛着ある住まいに長く住み続けるためにリフォームするなら、「安全」と「快適さ」への配慮は欠かせません。リフォームでぜひ検討してほしい、3つの住宅設備を紹介します。

インターホン(カメラ付きモニター)

戸建て住宅でぜひおすすめしたいのが、カメラモニター付きのインターホンです。モニター付きなら応答する前に誰が来たかをモニター越しに確認できるので、不審な訪問者を事前に避けられます。また録画機能付きなので、万が一のときに後から訪問履歴を見返すこともでき、防犯性も高いです。

IHクッキングヒーター

住宅火災の原因としてよくあるのが、調理中の出火です。火を使った調理では袖口への燃え移りにも注意しなくてはなりませんが、火を使わないIHクッキングヒーターなら、その心配も無用ですガスコンロと違って五徳がなく、フライパンを横にスライドさせるだけで加熱範囲を変えられるのも魅力的。年齢を重ねて握力が弱くなった方にも、使いやすいと好評です。

浴室換気暖房乾燥機

長く安心して住み続けるために特におすすめしたいのが、浴室に取り付ける換気暖房乾燥機。浴室の換気扇に乾燥と空調機能を備えた設備で、雨の日も浴室を洗濯物干し場として活用できる優れものです。

 

浴室換気暖房乾燥機をおすすめする理由は、その暖房機能。冬は室温の寒暖差によって血管が収縮しやすく、血圧の乱高下による「ヒートショック」のリスクが急激に上がります。医療機関でも、ヒートショックは冬場の死亡率の上位を占めると注意を呼びかけている症状です。

 

ヒートショックの予防としては、入浴時の室温差をできるだけなくすのが効果的。浴室換気暖房乾燥機を取り付けると洗濯物が干せるだけでなく、冬場のヒートショックのリスクも軽減できるため、ぜひ検討してみましょう。

充実した住宅設備で暮らしをもっと快適に

住宅設備にこだわれば、日常はさらに快適で暮らしやすくなります。

麻生電設は、大分県や北九州市を中心にみなさまのお困りごとを解決する、電気工事の専門家です。住宅設備の交換や取り付けをご希望の方は、ぜひ一度麻生電設にご相談ください。

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