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新築マンションの電気トラブル対応
近年、バブル期に建てられたマンションやアパートの老朽化による電気設備の故障が目立っています。これなら納得できますが、驚くことに、新築物件でも電気トラブルが多発しています。
先日、新築の分譲マンションからの問い合わせがありました。
引き渡し後すぐにブレーカーが落ちるとのことです。現場に行って調査すると、容量不足が原因でした。キッチンには複数のコンセントがあるにも関わらず、冷蔵庫、炊飯ジャー、電ポット、電子レンジなど、すべてが1つの回路に接続されていました。この状態では安全とは言えません。図面を確認すると、設計段階から全ての部屋で1回路に設定されていました。
私たちは、最低でも4回路が必要であると説明し、新たに回路を増設する提案をしました。新築なのに心が痛みましたが、露出配線を使い、できる限り目立たないルートを探して施工しました。また、リビングのテレビ裏のコンセントも1つしかなく、こちらも増設する必要がありました。
結果、3連ボックスを入れて3つのコンセントに増設しました。
この経験から、新築物件であっても電気設備に十分な予算がかけられていないことが分かりました。新築だからといって安心せず、電気設備のチェックを怠らないことが大切ですね。