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新築のコンセント位置はどこにする?後悔しないための決め方を徹底解説!

忙しい子育て世帯や共働き世帯にとって、家事ラクを叶える便利家電は心強い味方。コンセントの位置をどこにするかで住まいの暮らしやすさは大きく変わりますし、インテリアの配置も変わってくるでしょう。
今回は新築住宅を検討中の方に向け、コンセント位置のポイントを紹介します。場所別におすすめのコンセント位置も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
新築のコンセント位置で後悔する3つのパターン
新築のコンセント位置は、住みはじめてから後悔を感じやすい場所でもあります。後悔しやすいパターンは、以下の通りです。
- 数が少ない
- 位置や高さが使い方と合っていない
- 模様替えがしにくい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
数が少ない
最も多いのが、コンセントの数が少なかったケースです。数が足りないと使える家電の数が限られますし、複数の家電を1つのコンセントにつなげる「たこ足配線」になってしまうことも。
たこ足配線は、過電流による電気火災を引き起こす恐れがあるため、ゆとりをもった位置と数で考えましょう。
位置や高さが使い方と合っていない
十分な数を用意していても、家電を置きたい場所とコンセントが離れていたり、高さが合わなかったりすると快適に使えません。サイズによって高さが異なる冷蔵庫は、特に注意が必要です。サイズや配置を確認してから、コンセントの位置を決めましょう。
模様替えがしにくい
家具や家電の配置をイメージしながら位置を決めるのは大切ですが、限定しすぎると模様替えがしづらくなってしまいます。冷蔵庫や洗濯機、テレビなど、アース線やアンテナ線が必要な家電の位置を先に決め、それ以外のコンセントは余裕をもたせた位置で考えるのがおすすめです。
新築のコンセント位置を考える4つのポイント
使いやすい位置にコンセントがあれば、日常はさらに快適になります。
- 家電に合わせて「高さ」を考える
- コンセントの「種類」を選ぶ
- 「過ごし方」によって位置を決める
- 家電の多い場所は「数」を充実させる
4つのポイントを意識しながら、位置を考えていきましょう。
家電に合わせて「高さ」を考える
コンセント位置を決めるときは、まず家電の高さを考えるのが大切です。選ぶ種類によって高さが変わりやすいのは冷蔵庫で、容量によって横幅も高さも変わります。
メインで使う冷蔵庫以外に、ストック用として小型の冷凍庫や冷蔵庫を別で用意する方は、使いやすい動線を意識しながら高さや位置を決めるのがポイントです。
コンセントの「種類」を選ぶ
アース線付きやアンテナ線付き、インターネットに接続するLANポート付きのものなど、用途に応じてコンセントの種類が異なります。冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどはアース線付きのコンセントが必要ですし、アンテナ線付きのタイプはテレビの近くに最適。
テレワークメインで安定した通信環境を得たい場合は、仕事をする場所にLANポート付きのコンセントを設置しておくのもおすすめです。
「過ごし方」によって位置を決める
快適な住まいにするなら、室内でどのように過ごすかも大切なポイント。ソファでくつろぎながらスマホを眺めたりゲームをしたりしたいなら、近くに充電用のコンセントがあると便利です。
また友人を招いてホームパーティーをしたり、ダイニングテーブルにホットプレートを置いて食事をする機会の多いご家庭なら、足元用のコンセントがあると調理の効率も上がります。位置に迷ったら、自分がそこでどのように過ごしたいかを基準に考えていくとよいでしょう。
家電の多い場所は「数」を充実させる
キッチンやリビングなど、今後使用する家電が増えそうな場所は、数を充実させるのがおすすめ。使いたい家電の数をイメージしながら、余裕をもたせて配置しましょう。
むやみに増やすのではなく、使うものを具体的にイメージしながら考えるのが、最適なコンセント数を決めるポイントです。
【場所別】新築でおすすめのコンセント取り付け位置
ここからは、新築でおすすめのコンセントの位置を場所別に詳しく解説します。自分のライフスタイルと比べながら、どこに取り付けるかをぜひ考えてみてください。
キッチン
電子レンジや冷蔵庫、トースターに炊飯器など、キッチンは住まいの中でも特に家電を多く使う場所です。使う家電の数を考えながら、最低でも3~4ヶ所のコンセントを用意するのがおすすめ。電気圧力鍋やホームベーカリーといった調理家電を多く使いたい方は、希望に合わせて数を増やしていきましょう。
リビング
家族で団らんするリビングは、8畳ほどの広さの場合、4ヶ所を目安にコンセントを設置しましょう。テレビの近くは、アンテナ線やLANポートのあるマルチメディアコンセントが配線しやすいのでおすすめです。
洗面所
洗濯機やドライヤー、ご家庭によってはヘアーアイロンや電動歯ブラシなど。洗面所はキッチンに続いて電化製品を多く使う場所です。コンセントの数は2~3ヶ所を基準に、抜き差しのしやすい位置に用意しましょう。
収納確保のために三面鏡を使う場合は、鏡の中にコンセントが内蔵されたタイプもおすすめです。
寝室や子ども部屋
寝室や子ども部屋は、およそ2畳につき1ヶ所を目安に用意しましょう。1ヶ所は入り口近く、もう1ヶ所をベッド周辺に用意しておくと空気清浄器などの家電も置きやすく、充電にも使えるので便利です。
玄関
玄関はコンセントを用意しないケースも多いですが、1~2ヶ所用意しておくとフットライトの取り付けや掃除機をかけるときに便利です。玄関の広さや隣接するスペースのコンセント位置も基準に、玄関に設置する数を考えましょう。
収納スペース
ウォークインクローゼットや土間収納も、1~2ヶ所ほど取り付けておくと使い方の幅が広がります。収納スペースにコンセントを用意しておけば、掃除機の充電ポートにもなりますし、湿気から衣類を守るための除湿器も使えるでしょう。
土間収納のコンセントは、電動自転車のバッテリーや、車内掃除に使うハンディタイプの掃除機の充電場所としても使えます。
新築のコンセント位置についてよくある質問
新築のコンセント位置については、どのような疑問が寄せられているのでしょうか。よくある2つの質問について見ていきましょう。
Q1.新築のコンセント位置は後から変更できる?
新築住宅のコンセント位置は、電気配線計画によって決められます。住まいの配線はこの計画に沿って進められるため、電気配線計画が決定した後の大幅な変更は難しいです。
スイッチボックスを取り付けるための壁の開口工事前であれば、増設や移設に対応できる場合もありますが、追加工事や費用が発生します。全体的なスケジュールにも影響するため、できるだけ後からの変更はないように、コンセントの位置を考えておきましょう。
Q2.新築のコンセント位置が間違っていたらどうすべき?
新築住宅では、ごくまれに希望していた位置と異なる場所にコンセントが取り付けられてしまうこともあります。施工ミスが原因なら手直しも可能ですが、打ち合わせに履歴がない場合は別途追加工事が必要です。
完成後のコンセント位置の間違いや、言った・言わないのトラブルを防ぐためにも、打ち合わせの履歴は双方で控えておくとよいでしょう。
暮らしに合ったコンセント位置で新築をもっと快適に
日常の動線や使い方を考えながら、コンセント位置に十分こだわるのが快適な新築住宅を建てるコツです。
- 室内での過ごし方を考える
- コンセントの位置は高さや数にもこだわる
- 余裕をもった配置にする
これらのポイントを意識し、使いたい家電の数やライフスタイルを振り返りながら、最適なコンセント位置を考えましょう。